教育
格差社会の壁を打ち破る可能性は「教育」にあり、教育の格差を埋めることができるのは「教員」の力であるというお話です。 格差社会、知識社会 すでにあらゆる場面で言われているように、世の中の格差は拡大しています。 トマ・ピケティは「21世紀の資本」で…
「学力」の経済学はどんな本か 「経済学」と名前はついていますが、この本の内容は教育にかけるお金の話ではありません。 これまで「効果がある」とされていた教育法や指導法は、それに携わった人の「経験」によって根拠づけられてきました。「自分のクラス…
教える側の意識を180度変えること なんとなく、ちょっとずつアクティブラーニングというものが見えてきたような気がしています。 先駆者の書かれた本を読ませてもらったり、縁をたどって授業を見させてもらったりして、なんとなくこういうものかなという感触…
記事について 歴史は繰り返すと言いますが。 東洋経済オンラインの11/27の記事 toyokeizai.net 筆者の宝槻さんという人は、塾にも予備校にも行かずに京大に合格されたそうです。 塾という組織の力を借りずに難関を突破する人というのは、一定割合でいらっし…
新学習指導要領の、間違いなく重要な柱の1つとなるのが、「アクティブラーニング」ですね。 私もそれなりに知っておかなくてはと思い、ひとまず本書を読んでみました。 この道の先駆者である方が書いたもののようですし、ざっくりとして分かりやすいという…
これまでにない大きな変革が行われると言われる大学入試改革について、自分なりに調べたことをまとめます。 文科相からは散発的にいろんな情報が出されていて、以前言われていたことがいつの間にか消えていたり、言われていなかったことが盛り込まれていたり…
教育業界の「巨人」ベネッセはどのようにその地位を築いてきたかという話です。 自分の家では「こどもちゃれんじ」という定期購読の教材を0歳の時から取っています。「しまじろう」が出てくるあれです。きっかけはなんだったかというと、子供が生まれるタイ…
ケチな同業者としても、勢いのある塾は気になるもの。 早稲アカの今年の中学入試はどうだったんだろうかと説明会に参加してみました。 www.waseda-ac.co.jp インパクト満点のオープニング 大体の塾は、こういう説明会を集客のチャンスと位置付けているので、…
合格発表に接して 昨日2/9、東京都立の中高一貫校の合格発表がありました。 全体の応募倍率6.22倍の厳しい競争を勝ち抜いた受検生の答案はどんなものだったのか、自分なりに分析したことを書きたいと思います。 私の受け持った受検生は大半が桜修館受検でし…
本日行われた都立中高一貫校入試 適性検査問題です。 まだ生徒から問題を見せてもらったりしたばかりなのでなんとも言えませんが、とりあえず備忘録的にここまで読み取ったことを記載しておきます。 全体として「知識重視」の傾向になってきた印象。共通問題…
今日1/21、東京都立中高一貫校の応募状況が発表されました。【中学受験2015】都立中高一貫、平均受検倍率6.22倍で昨年より微減 | リセマム2015年【東京都】九段中等入試志願者倍率速報!! | 公立中高一貫校対策センター全体的に昨年度比で0.59ポイント減と…
受検まで2週間 2週間後の2月3日水曜日が東京、神奈川の公立中高一貫校、および国立中學校の受験日になります。ここを第一志望として取り組んできた方達は、今どんな状態で直前期を過ごしているのでしょう。 私の知っている限り、この時期にまだ過去問を…
受験勉強の最後の関門 過去問 直前期の最も強力なツールといえば入試過去問。受験生でこれをやらない人はいないはずで、その重要性は言うまでもないです。過去に出された問題の傾向を読み取り、問題を解くことでその傾向を自分のものにする、それに同レベル…
diamond.jp 予備校は十年以上前から映像化が進んでいて、いずれこういう商品が出てくることは同業者ならだれでも予測できたはずだった。 少子化、大学全入時代、浪人当たり前時代から現役当たり前時代に突入し、もう有名講師の授業に学生が殺到するような時…
本日取り上げる本は、「反教育論 猿の思考から超猿の思考へ」泉谷閑示 である。 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ (講談社現代新書) 作者: 泉谷閑示 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/02/15 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブ…
中学、高校受験で問われる歴史のうち、大部分が「歴史の流れ」。 つまり基本的な人物やできごとがどういう因果関係で並べられるのか、 というところが出題されることが多いのです。 もちろん、歴史は「ストーリー」ですから、 こんなプリントで機械的に一か…
第1回はこちら 前回提示した、以下の疑問点について書きたいと思う。 ・学歴は本当に学力に対応しているのか。 ・学歴の高低は学生自身の責任だけに帰すのか。 ・学歴フィルターはなぜ存在せねばならないのか。 ・そもそもなぜ、学歴フィルターが問題なのか…
第2回はこちら 学歴フィルターとは、就職活動のさいに、企業が学生を学歴によって選抜に参加させるかどうかを決めること。多くは、中堅以下の大学の学生が企業説明会などに参加を申し込もうとすると満席になっていて断られるのに、一流大学の学生には空席あ…
読解力について 読解力=語彙力+文脈力+経験値+解釈力と、前々回で書いた。 それについてもう少し掘り下げたい。 ・メタ化と映像化 私たちが文章を読むときに、無意識に行っていることがある。それは映像化とメタ化である。映画やドラマを見て、そのあとに原…
発達による学力について 子供は、一人ひとり発達の進み方が違う。特に小学生は、誕生月によっても大きく差がでてしまうし、それ以上に個人差が大きい。登下校中の小学生の列をみると、大人とほぼ変わらない身長の子とまだまだ小さい子が同学年だったりするこ…
国語という科目ほど伸ばすことが難しいものはない。国語が苦手で、受験が間近なのであれば、これを根本的にどうにかしようとは考えないほうがいいかもしれない。それよりも、より即効性があって合否を左右する科目に注力したほうが理にかなっている。中学受…
神奈川県公立高校入試について入試問題の分析などはいろんなところで既に侃々諤々と言われているので今さら自分がいうことではないと思いながら、また次年度に向けた備忘録として解いた印象だけを書くことにする。まず英語。 びっくりしたのは問2の単語記述…
公立中高一貫校の矛盾 ひところの開校ラッシュがおさまり、倍率もだいぶ落ち着いてきた感のある首都圏の公立中高一貫校。中学進学の第三の選択肢として、すっかり定着したと言える。 これまでの国私立中入試と全く異なる入学試験は、「適性検査」と言い、算…
市立川崎高附属中適性検査について2月10日に合格発表のあった市立川崎高附属中について、考えたことをまとめてみます。問題の難化 湘南ゼミナールさんの分析にもありましたが、昨年の問題よりかなり難しくなったことは確かです。というより昨年の問題が易し…