子育て
子供が8ヵ月になった。
日々、やることが変わっていく。
行動のバリエーションが増えていく。
今日は寝言を吐いてついでに寝笑いもした。
どんな夢をみていることか。
まだたいして経験もないくせに、
小さな頭のなかではどんな世界が踊っていることだろう。
子育てというのは、
言葉としてどうだろうと、ずっと疑念をもっていた。
子を育てるという他動詞の中に、親の傲慢さみたいなものが現れているような気がしていた。
いま、子供は自分で勝手に自分の可能性を広げている。
目に入ったものは全て、手にとって確かめようとする。
こいつがどんな人間になるのか、自分が介入できることはちょっぴりしかなく、そのことを悟った親たちが、負け惜しみまぎれに子育てとか言っているのではないだろうか。
だから自分も今、「子育て」しているんだ。
どうかそう言わせて、我が子よ。