空論オンザデスク

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子育て、親育てを中心としたブログ 教育本、子育て本、鉄道もの、プラレール、トミカ系おもちゃなども。

米澤穂信 折れた竜骨

米澤穂信 折れた竜骨

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

王道をいく孤島ミステリ。でも12世紀ヨーロッパ。しびれるシチュエーションが二つも重なって来やがった。騎士道華やかなりし中世の黄金期に、北海に浮かぶ架空の双島で、剣と魔法が入り乱れ、そして殺人事件の謎を解く。

基本的にミステリは、犯人をいろいろ推測しながら読むのがスタンダードなのだろうが、自分はそういうのは苦手なほうで、物語の進行に身をまかせていくほう。
そんな自分でも、あ、これは伏線だなとか、ヒントだなとか思える箇所があちこちにちりばめられていて、それらが最後にぴたりと嵌め込まれていくさまは見事だった。
真相が明らかになったとき、ああやっぱり、という感触と、ええそうだったの?!という意外性が両面だった。
純粋にミステリとしても楽しめるし、北欧を舞台にした架空史ものとしても楽しい。
アミーナにはもう少しハッピーなエンディングを用意してほしかったが、余韻も悪くなかった。

著者の本を読むのはこれで3冊め。
インシテミルと、あともうひとつは覚えていない。初期の代表作である氷菓は、あまり受け入れられなかった。ライトノベル色が強いものは年齢的に無理なのかも。歳を感じる。