空論オンザデスク

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

空論オンザデスク

子育て、親育てを中心としたブログ 教育本、子育て本、鉄道もの、プラレール、トミカ系おもちゃなども。

メディアが悪いのか視聴者が悪いのか

芸能ニュースの注目度が高すぎるのではないかという提言

 
こういう提言がニュースサイトのトップで扱われているのは良いことだと思います。
 
私も最近たしかにまともなニュースを見ておらず、smart newsを開いてもトップとコラムとまとめしか見ていない。
スマップとベッキーは知っていましたが、緊急事態条項やGPIFのことは知りもしませんでした。情けないです。
 

国際情勢のニュースが少ないのはなぜか

 
確かに、政治や経済、国際情勢という話題が自分たちの生活からかけ離れており、自分が知ろうが知るまいが大勢に影響はなく、むしろ政治に関心を寄せ声をあげればあげるほど陰に陽に叩かれるような世の中ですから。
 
時代を遡れば、それもほんのすこしだけ昔を振り返るだけで若者が政治に熱狂していた頃もありました。1960年代、安保改定反対から始まった学生運動が吹き荒れ、70年代アメリカではフラワーパワーを掲げたヒッピーたちがベトナム反戦を訴えて、自分に向けられた銃口に花を挿していました。
 

f:id:unbabamo189:20160122002646p:plain

 明治期には政治家のブロマイドが売られ、伊東博文や板垣退助大隈重信の写真を人々が先を争って買い求めていました。政治家はまさにアイドルであり、優秀な男子は「末は博士か大臣か」と期待され、憧れの政治家の写真を抱きしめて希望に胸を膨らませてたりしたんでしょう。
 
今の時代、政治や経済はお茶の間の話題になるには複雑になりすぎているのかもしれません。一人の人間の決断や勇気で動く物事は少なく、ヒーローが生まれにくい構造になっていることもあるでしょう。
それにひきかえ、芸能界は「個人」が際立った世界ですよね。どんなに世の中が複雑化しても、いやむしろ世間が複雑になればなるだけ、芸能の世界はより「個人」を際立たせてヒーローを演出しようとするでしょうし、露出も多くなる。人間はやっぱり生身の人間の話題が一番分かりやすいし興味も持てる。そういう事情もあるんだと思います。
 
また、戦争の話題になると視聴率が下がる、というのも一部うなずけるところはあります。やっぱり血なまぐさい話からは目を背けたいですし、身近な地域であるほど見えないふりをしていたいという心情もある。だから、それを「日本人のメディアリテラシーが低いからマスコミが育たない」という論調にしてしまうのは早計だと思います。
 

ニュースになる話題が偏っている責任者はメディアか国民か、という議論にしてはいけない

 
世界の行く末を案じる気持ちは、日本人だって他の国の人同様に持っています。日本人はバカじゃありませんが、テレビのニュースはバカを相手にしているような姿勢のものが多いのも事実です。歴史的経緯、紛争に関わる各ファクターの利害関係など、複雑な事情は説明してもどうせ分からないだろうと言わんばかりのバッサリぶり。あとはショッキングな映像や日本人が関わる部分だけ。私は正直言ってテレビのそういう部分に不満を持っています。簡単で身近なニュースにしないと視聴率が取れないと言います。日テレのジップなんかを見てると思いますが、ほのぼの映像とかおしゃれ雑貨の紹介の間にいきなり深刻なニュースを挿入されても面食らってしまうだけです。
もっと見ている人の理解力を信頼してニュース番組を作ってほしいなと思います。