【中学受験・高校受験】地理、移動を伴う時差問題の解き方と練習(その2)
「その1」で出した練習問題の解説です。
練習1
花子さんはエジプト旅行中で、これから日本に帰国しようとしています。東経30度を標準子午線とするアレクサンドリア空港から、3月2日の午前8時(現地時間)に離陸して、13時間のフライト後成田空港に着陸する予定です。着陸は日本時間の何月何日、何時になるでしょうか。
ステップ1 時差を求める
ではまず時差を求めます。
アレクサンドリアは東経30度ですから、下記の図のようになります。
経度差は、緑の部分、日本の東経135度から30度を引いた部分になりますので、
135-30=105度です。
これを15で割ると時差が出ますね。105÷15=7
よって時差は7時間です。
ステップ2 移動時間を入れて解く
さて、前回と同様に↓のような図を書いて整理してみます。
移動時間:13時間 | |||
出発 | 到着 | ||
現地時間 | 3/02 08:00 |
時差:7時間
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日本時間 | 3/02 15:00 | 3/2 28:00 ↓ 3/3 4:00 |
まず、出発した時間を日本時間に直します。
3/2 8:00+7:00= 3/2 15:00です。これを左下の図に記入。
次に移動時間を足します。 3/2 15:00 + 13:00 = 3/2 28:00 です。
28:00はないので、1日分を引いて、3/3 4:00となり、答えが出ました。
解答 3月3日 午前4:00
練習2
花子さんは航空会社の手違いで、日本ではなく西経60度を標準子午線とするアルゼンチンのブエノスアイレス空港に着いてしまいました。仕方がないのでしばらく滞在することにし、2ヶ月ほど留学を楽しんでいましたが、ついに帰国を決意しました。ここから飛行機に乗り、日本に行きます。搭乗は5月10日の正午で、フライト予定は18時間です。到着は日本時間の何月何日、何時になるでしょうか。
ステップ1 時差を求める
なんだか複雑なことになっていますが、やることは同じです。
ブエノスアイレスは西経60度だそうなので、下記のように図にしてみましょう。
今度は、経度差135+60=195 195度ですね。これを15で割れば時差が出ますから、
195=15=13 時差は13時間です。
ステップ2 移動時間を入れて解く
さて、また同じように図を表を書いて整理します。
移動時間:18時間 | |||
出発 | 到着 | ||
現地時間 | 5/10 12:00 |
時差:13時間
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日本時間 | 5/10 25:00 ↓ 5/11 1:00 |
5/11 19:00 |
同様に出発時間を日本時間に直します。5/10 12:00 + 13:00 = 5/10 25:00
これを1日繰り上げて、5/11 1:00 です。
次に、移動時間を足します。 5/11 1:00 + 13:00 = 5/11 19:00 です。これが答えですね。
解答 5月11日 午後7時
このように、答えは午前・午後表記をしないといけない場合が多いので、問題の聞かれ方に注意しましょう。
次回はもう少し応用的な問題にトライします。