空論オンザデスク

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子育て、親育てを中心としたブログ 教育本、子育て本、鉄道もの、プラレール、トミカ系おもちゃなども。

「機能と磨耗」という見方をする

とてもどうでもいいことですが、私たちの身の回りにあるものの機能と、それらが全て磨耗する存在であるという話です。

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身の回りにある機能するものとその磨耗 

 
私の前を歩いている人の中で、ベビーカーを押している女性と子供さんがいました。お子さんはお母さんと手をつないで歩いていて、ベビーカーには買い物袋が乗っかっています。
ちょっと気になったのが、ベビーカーの前輪がぐらぐらとくねりながら回転していることでした。おそらく車輪周りのどこかがすり減っていて、破損しかかっているのでしょう。
ああ、危ないなと思いながら見ていましたが、当のお母さんも子供さんもお構いなしにずんずん進んでいます。
多分、あんなにぐらぐらしていたら気付かないはずはないでしょう。
きっと、走行が安定しないから押しにくいはず。常に腕に力を込めていなければならないだろうと。
「いつか直さなきゃなぁ」とは思っているのだと思います。けれど、生活の中のあれこれや忙しさが優先して、将来起こりうるトラブルは予感しつつも、不安を見ないようにしている状態じゃないかなと勘繰りました。
 
生活は、様々なものの機能で成り立っています。ベビーカーには子供を乗せる機能があり、吊革には掴まるという機能、橋脚には上にかかる重みを支えるという機能。そしてそれらの機能を果たすべくしてモノは生まれ、生まれた瞬間から磨耗を始めます。
 
これは、当然といえば当然ですから普段は気にも留めないことです。
けれど、これだけのモノが溢れていて、それらが一つ一つ独自のタイマーに従って、その機能を果たす仕組みが破損するその瞬間に向かってカウントダウンを読み上げているというのは、そら恐ろしいことであります。
たとえば今私は電車に乗ってこの文章を書きながら、車輪の刻むガタンゴトンという音に耳を傾けているのですが、もしレールの1本でも整備不良があって、ガタンという瞬間に外れでもしたら大惨事になってしまう。
もちろんそのために様々なメンテナンスが日々行われているんですが、そうは言ってもこれだけおびただしいレールが敷かれているんですから、1本くらい見逃されているかもしれない。
 
昔、「竜馬がゆく」という小説の中の事なので史実かどうか分かりませんが、坂本竜馬が郷里の高知で剣術を習っていたころやっていた修行の話を思い出しました。
かれは道場を歩き回りながら、この次の瞬間に天井が落ちてきてハリに貫かれて死ぬ、とかいうことを真剣に想像して常に死を覚悟する鍛錬をし、胆力を練っていたそうです。
もちろん彼はその時には死なず、後に国の運命を決める大業を成し遂げてから世を去るのですから、この時の覚悟は覚悟だけで終わってくれたのですが。
 

自分自身を「機能」として見て、磨耗状態をチェックしてみる。

 
建物や道具ばかりでなく、どんなものにも機能というものがあり、機能のあるものはそれぞれのペースによって磨耗していきます。
我々人間だってそう。心臓なんて生まれてから何十年も一度も止まることなく動き続けてくれているんですから、不具合が出て当然なんですが、どういうわけか文句も言わず働き続けてくれます。
 
内臓などに限らず、私たち自身にすら機能が規定されています。父親とか、息子とか、課長とか、仲良しグループの調整役とかですね。
ただ、人格に与えられた機能が他と違うのは、色んな機能が一つの人格に重複していて、しかも後から付け加わったり取り去られたりする点です。
しかし、そういう機能も、機能である以上はやはり固有のペースで磨耗していくんだと見ることができます。
ある機能の使用状況が悪く、メンテナンスされていなければ磨耗はより早く進行し、どこかで破損が生じて、ものによっては大きな範囲まで影響を及ぼします。
 
こういうふうに、自分の体に限らず人格そのものを機能という視点で見て、自分にはどういう機能がいくつあるのかと考えると面白いのではないかなと思います。
その中で、酷使されて磨り減りきっているのにさっぱりメンテナンスされていない機能はなんだろうかと探ってみます。
なにやら細かく切り分けたがるあたり、近代の要素還元主義みたいで古臭いですね。でも「困難は分割せよ」というのは時代に限らず有効な思考法ですよね。
 
そういうわけで、自分の機能分析をしてみます。
 
  • ・肉体を動かす→やや酷使ぎみだが部分的には休眠状態。バランスの回復を要する。
  • ・夫→機能低下中。やや錆びつき気味なため注油の上運転を要する。
  • ・父親→まだ多くの機能が発展途上。
  • ・社員→磨耗が激しい。メンテナンスが必要。
 
こんな感じでしょうか。