空論オンザデスク

空論オンザデスク

子育て、親育てを中心としたブログ 教育本、子育て本、鉄道もの、プラレール、トミカ系おもちゃなども。

SF

「横浜駅SF」-地元愛と都市伝説愛、そして終末的世界愛-

あまりにも地元すぎるタイトルで久しぶりにジャケ買いしてしまった「横浜駅SF」。 なにやら人気沸騰中とのことで、特設サイトには重版の文字が踊ります。 yokohamaekisf.kadokawa.co.jp 筆者のイスカリオテの湯葉さんがこういうツィートをしたことがストーリ…

SF界鬼才の問題作「高い城の男」amazonプライムビデオでドラマ化

ディックの代表作がプライムビデオに登場 フィリップ・K・ディックの代表作「高い城の男」が、なんといつの間にamazonオリジナルブランドでプライムビデオに登場していました。しかも監督はリドリー・スコット。 (画像クリックでamazonプライムビデオのペー…

生存者ゼロ 行間で万単位の人が死ぬパニック小説の魅力

「パニックもの」というジャンル 隕石が飛んできたり地球が全球凍結したり地球の自転が止まったりする大災害もののパニックムービーが結構好きだ。不謹慎なことこの上ないが、やっぱりスケールの大きさと画面の派手さには目を見張ってしまう。こういう映画は…

バンパイアハンター・リンカーン 予想を裏切られる骨太な歴史改変スペクタクル

ホラーかスペクタクルか 表紙のイメージとかなり違う、本格的な歴史改変ものです。このジャンルをなんと言えばいいか。バンパイアものでありかつ、歴史大河ロマンであり、巧妙にイフと取り混ぜた架空の伝記(自己矛盾した表現ですが)とも言えると思います。…

天冥の標Ⅸ 感想

停滞というより新展開への壮大な序曲 今回の「天冥の標 」は、これまでに貼りに貼りまくった伏線をそろそろ残らず回収しまっせ、という著者のクライマックス宣言のような1冊だった。 ただ、これから謎を解き明かしていくというに留まり、なかなか謎そのもの…

「都市と都市 」チャイナ・ミエヴェル

参りました。 こんなにすごいSFに出会えたことに、感謝したい。こんな本がブックオフの108円コーナーに埋もれているんだから、現代の情報社会はすばらしいってもんだと思う。 著者については全く知らなかったが、表紙に記載された燦然たる受賞履歴を見ても、…

「高い城の男」 と世界の崩壊

今日の本はSF界の鬼っ子、フィリップ・K・ディックの書いた「高い城の男」 第二次世界大戦の勝者がドイツと日本だったら。 それは歴史の仮定にすぎないが、その仮定を前提にしてしまうのがSF小説のすごいところ。作中世界そのものが現実味を欠いているのに、…

星を継ぐもの 名作SFの引力

星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン 星を継ぐもの (創元SF文庫) 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1980/05/23 メディア: 文庫 購入: 207人 クリック: 2,160回 この商品を含むブログ (476件) を見る 言わずと知…

やっぱり好きなこの映画 アルマゲドン。

久しぶりに見た。 いろいろあるんだろうけれど、やっぱり良い映画だなあとしみじみ思った。 楽しめるし、ハラハラできるし、泣けるし、 自分が地球に生きる人類の一人なんだと素直に思える作品だろうと思う。 アルマゲドン 主題歌 - YouTube 主題歌がまた良…

第二次世界大戦の時代を舞台にした歴史改変ものの名作をご紹介

歴史改変ものとは・・・すいません。勝手に名前をつけていますがもし別に呼称があるなら教えてくだされば幸いです。 実在の歴史の中に架空の人物を滑り込ませ、史実の中にフィクションを展開してみせる小説のジャンルのこと。歴史好きかつSF好きにはたまらな…

マッドマックスのような世界感が楽しめる忘れられた名作「スワン・ソング」

ロバート・マキャモン(Robert R McCammon)は、90年代ホラーの旗手としてスティーブン・キングなどと肩を並べた存在だという。 日本の出版界からすっかり忘れ去られてしまっているということは、2000年代に入って新刊の翻訳が1作品しか刊行されていないと…

ラノベ好きな草食系男子に読んでほしい海外SF作品

ウェン・スペンサー 「ようこそ女たちの王国へ」ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)作者: ウェンスペンサー,エナミカツミ,赤尾秀子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/10/24メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 202回この商品を含むブログ (49件) …

ライラの冒険 黄金の羅針盤

意地悪な大人たちに耐え、選ばれし少女が冒険を繰り広げるという、 一種のファンタジーの王道とも言えるお話。 ユニークなのは、当時流行した平行世界という概念を(狭義の)SFではなく、ファンタジーに取り入れたこと。それを魔法理論として成立させたこと。…

キャットウーマン

テレ東の名物番組「午後のロードショー」。 他局で洋画を流す番組がどんどん消滅していく中で、 平日毎日淡々と古い映画を上映してくれる貴重品である。 B級映画をB級として楽しむもよし。 こうした一昔前の名作を振り返るのも良い。 シャロン・ストーン特集…