ランドマークタワー20歳
ランドマークタワーが今年で20周年ということで、スカイツリーに一時期持っていかれていた話題を取り戻しつつあるのかな。
みなとみらいが計画段階にあったとき、横浜市下の小学生に下敷きが配られた。
僕とおなじくこれを見て懐かしく感じてくれた人もいるかもしれない。
それまでこの地にあった工業地帯が移転し、みなとみらい21計画が本格的に着工したのは1983年らしい。そのとき僕は4歳である。
下敷きはうっすらとした記憶を遡れば、小学生の低学年のときにもらったはず。
子供向けの雑誌には、こんなふうな未来都市の想像図がよく載っかっていたから、それと同じ感覚でわくわくして見ていた。チューブ列車とか、ホバーカーとか、ピチピチのタイツのような未来ファッションとか、そういうのである。
計画の着工から軌道にのるまではいろいろ紆余曲折あったようで、下敷きが配られるまでに2、3年。
始めてランドマークを見たときは、ちょうど厚曇りの日で昼間でも薄暗かった。てっぺんは雲に隠れ、見上げても先が見えなかった。
それがまるで空を衝く魔王の城のように見えて、恐ろしいというよりも畏怖に打たれた。
自分の近所にこんなどえらいものができてしまったのかと思ったものだ。
今はそんな感覚になることはないが、生まれてからずっと住んでいる街が変わっていく様子に、おどろきと戸惑いが隠せないのは今も同じだ。