空論オンザデスク

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ほけんの窓口に行ってみた その2

一度目の相談で死亡保障と学資保険の入り口まで話を聞いた。

今日は2度目の相談。医療保険、ガン保険の話を聞いてきた。

聞いた話をまとめて今後の検討の取っ掛かりとしたい。

 

まず医療保険について。例えばガンになったときのことを想像してみる。

どのくらいの進行なのかによるのだろうが、とりあえずまだ初期の段階で見つかったとして、それでも俺の頭の中は真っ白になっているだろう。自分が死ぬかもしれないという事態を経験したことがなく、実際に死というものを目の当たりにして、もしそれがほとんどの確率で治るものだったとしても、しばらく放心状態になることは避けられないと思うのだ。

そして、入院。初期だとしたら、早い人で一泊二日とかで直るらしい。仮に30日とかの入院だと、それはかなり進んだもので、手の施しようがなかったり余命宣告が伴ったりするものだったりするらしい。あとは、検査。ガンの場合は、切り取る箇所をできる限り正確に把握するため、何度も検査を行う。それら入院、検査、手術、投薬はすべて健康保険の適用があり、仮に総額で100万かかったとしても、3割負担だから33万になり、さらに、健保の行っている高額療養費負担制度により、それが9万円程度まで圧縮されるそうだ。

高額療養費(健保のサイト)

だから、実際にかかる費用は9万円程度であり、ここまでで済んでしまえば別に保険に入る必要はない。

ただし、入院治療には自費負担となる部分があり、これに備えたほうがいいという。

それは、主に差額ベッド代である。多くの病院には6人からなる大部屋があり、そこでのベッド代は通常の入院費の枠内である。つまり保険が適用される。しかし、2人~4人の部屋や、個室になると差額となるベッド代を自費負担しなければならない。これが中くらいの部屋で2500円~4500円/1日であり、個室だと最低4500円/1日で、上は青天井。「おれは大部屋で良い」といっても部屋が空いていないことが多く、結局は負担することになるということだ。

さらに、保険適用にならない「先進医療」を使う場合など。ただしこれはほとんどの人が使わないらしい。かかった病院の医師の治療方針とか、設備のあるなしの問題などで全体の5㌫程度の利用率しかないらしい。

それから診断一時金。ガンと診断されると、やはり仕事を休んだりする期間が長くなる。生存したとしても、2年間は再発や転移のリスクが高く、通院して継続して検査をする必要がある。そのため、仕事を休まざるを得ず、その間の収入が減ることも不安要素で、それを和らげ治療に専念するためにも一時金はあったほうが良いらしい。

 

さて、がんにかかる可能性とはどのくらいのものなのだろうか。

一般に、日本人の2人に1人は、最終的にはガンになる。

ただしそれは年齢による。

国立がんセンターの発表しているデータを見ると、がんの発症は40代まではぐっと低めであり、50代からぐぐっと上がり始め、70歳でほぼ1パーセントに達し、そこから急カーブを描いてのぼり始める。

俺が仮に普通に不運な男だったとしても、まず60台まではガンにならない。これは確率の問題なので、かかってしまうこともありうるが。

この確率と、掛け金を秤にかけてどちらが得かを考える。

35歳の今、70歳の自分の心のうちなど想像もできないが、今を基準に考えると、子供も自立し住宅ローンも払い終え、後はお迎えを待つだけなんじゃない?もういいだろ?と言いたくなる。

70の俺は、「何を言うか、これからが人生の楽しみじゃ」ぐらいのことは言うかもしれないが。