あれこれ

一年ほどのブランクがあいてこのブログに舞い戻ってきたのには理由がある。
ブログって始めても続かない。今までいくつものそれらを生み出しては放置してきたけれど。始めるときは、書くことそのものが楽しくてうきうきしている。時々、いい記事が書けたと思って悦に入っている。自己満足のつもりで書き始めたのに、いつの間にか自己顕示欲に変わっている。PVが気になり出す。伸ばすために頻繁に書くようになる。そのうち、書くことが義務になり、重圧になる。そしてあるときやめてしまう。
そんなパターンの繰り返し。
いや、自分の中にあるものを外に出したい、それが形のあるものであれ無いものであれ、人であるからにはそういう欲求を持っているし、だからこそ古来日記というものが成立してきたのだから、
べつにこんなネットの海の藻屑の切れ端のようなブログが唐突に復活しようがまた放置になろうがそんなのどうだっていいじゃないか。ここはおれの便器なんだと思えば、どんなことだって気楽に書けるし、何か書きたいと思ったときに書けばいい。

隣で嫁が水着を選びかねてため息を洩らし、おれの腹の上では8ヵ月の息子が寝息を立てている。

かくとだに ねやはいぶきのさしも草
さしもしらじな もゆる思いを

だっけか。百人一首の歌をうろ覚えに思い出してみる。