米澤穂信 折れた竜骨
米澤穂信 折れた竜骨
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: 単行本
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- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/07/11
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基本的にミステリは、犯人をいろいろ推測しながら読むのがスタンダードなのだろうが、自分はそういうのは苦手なほうで、物語の進行に身をまかせていくほう。
そんな自分でも、あ、これは伏線だなとか、ヒントだなとか思える箇所があちこちにちりばめられていて、それらが最後にぴたりと嵌め込まれていくさまは見事だった。
真相が明らかになったとき、ああやっぱり、という感触と、ええそうだったの?!という意外性が両面だった。
純粋にミステリとしても楽しめるし、北欧を舞台にした架空史ものとしても楽しい。
アミーナにはもう少しハッピーなエンディングを用意してほしかったが、余韻も悪くなかった。
著者の本を読むのはこれで3冊め。
インシテミルと、あともうひとつは覚えていない。初期の代表作である氷菓は、あまり受け入れられなかった。ライトノベル色が強いものは年齢的に無理なのかも。歳を感じる。