空論オンザデスク

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都立中高一貫校の倍率発表

今日1/21、東京都立中高一貫校の応募状況が発表されました。



全体的に昨年度比で0.59ポイント減ということで、受験生にとっては勇気付けられる数字ではないかと思います。
特に、都立ではないですが、千代田区立九段中等の男子、区外枠は昨年度比で約4割減と大幅な減少ですね。女子は微減といったところでしょうか。あと、桜修館も3割ほど減っています。

ただ、都立中の倍率は、多少の増減はありますが数年前から一貫して減り続けていますので、さほど驚くような状況ではないと思います。応募者の減少は、一面ではあまりの高倍率に受検を敬遠した層が多いということもあるからです。
都立、公立は東京と神奈川では1校しか受検できませんし、この高倍率ですから一種の運試しのような様相があるわけです。そのために多くの時間を割いて対策に充てるということは理に適わないし、ならばもっと可能性のある私立にと考えるのも無理からぬことでしょう。

だから、この倍率低下はさほど大きな意味を持たないと考えるのが妥当かと思います。
まず、減ったのは本気度が低い層ですから、そこがたとえ受検したとしても合格ラインの変動には大きな影響を及ぼさないのです。一般にテストというものは、平均点付近に多数集まるもので、極端な高得点や低得点を取る受験生は少ないものです。そうすると、倍率の変動によって影響を受けるのは、合格ボーダーライン付近の得点を取る受験生になります。そして、ボーダーライン付近での戦いは、ちょっとしたミスや精神状態によっておこる偶発的な要素によって容易に勝敗が入れ替わるのです。過去問の点数がいかに良くても当日のコンディションでひっくり返されてしまうことがままあるのもそういう理由からです。
したがって、そういうことから言うと、倍率が10倍から7倍に下がったとしても、大きな違いはないと思ったほうが良いです。それよりも、過去問や模試でやってしまったミスについてしっかり分析しておいたほうが良いと思います。

受検勉強もいよいよ佳境ですね。
先ほどもふれましたが、受検は当日のちょっとしたミスや精神状態の良し悪しで簡単に合格者が入れ替わるものです。ということは、まだまだ誰にでもチャンスはあります。健闘を祈ります。