小鉄が喜ぶ原鉄道模型博物館の「きかんしゃトーマス ウィンターギャラリー」
原鉄道模型博物館は、横浜駅から徒歩3分くらい、みなとみらい地区の外れにあります。
世界的な鉄道模型コレクター、原信太郎氏の鉄道模型コレクションがこれでもかと展示してあるほか、「いちばんてつもパーク」の大ジオラマは圧巻というほかありません。
大きいだけでなく、風景の1つ1つが細かく作りこまれていて、小鉄ならずとも惹きこまれてしまいます。
山や川、峡谷、海岸など自然の地形はもちろん、街並みと街路、人々の姿が本物の街以上にリアルに再現され、その間を精巧な鉄道模型が走り抜けていきます。
鉄道模型はミニチュアというには大きく、それだけに迫力があります。1番ゲージという、鉄道模型としてはもっとも大きな規格で作られ、さらにレールや車輪は、あえて加工しにくい「鉄」を原料に制作。そのせいで、列車が走る音「ゴトンゴトン」は、本物さながらの重量感をもって響いてきます。
てつもパークの各所には、遊びゴコロあふれた隠しアイテムが配置されており、それらを見つける楽しみも。
スタッフの方がこっそり「水色の車の横の街灯の下にありますよ。」と教えてくれ、見つけることができた「幸せの黄色いタンポポ」
ロゼッタ型の葉っぱがリアル。
これもスタッフさんの解説にあった、「駅前で別れを惜しむ男女に、それを見守る雪だるま」
クリスマスのデコレーションを施された中央駅。
「きかんしゃトーマス ウィンターギャラリー」が2017年Ⅰ月9日まで開催中です。
館内には「トーマス」の原型になった機関車の模型も展示されていました。
「トーマス ウィンターギャラリー」
ビルの1回エントランスには、しゃべるトーマスツリーも。
「きかんしゃトーマス」は昔から愛され続ける幼児向けコンテンツの定番ですが、うちの幼児はいまいちハマり込むことはありませんでした。
というより、若干怖がっているような・・・。
それもそのはず、トーマス・シリーズは冷静に眺めてみると不気味な風貌をしていますから、むしろ正常な感受性を持っていることを喜ぶべきかもしれません。
ところが、原鉄道模型博物館の「いちばんてつもパーク」を走り回るトーマスたちは、不思議なことにまったく不気味さを感じさせませんでした。作り込まれた街並みに無理なく溶け込んで、楽しそうに走り回る姿がなんとも言えずコミカル。これが本来の姿なのかなと合点いたしました。
寒さが厳しさを増すこの時期、最高の鉄道模型にトーマスまで楽しめる博物館は、小鉄たちにとって最高の遊び場になるかと思います。