「高い城の男」 と世界の崩壊

今日の本はSF界の鬼っ子、フィリップ・K・ディックの書いた「高い城の男」 第二次世界大戦の勝者がドイツと日本だったら。 それは歴史の仮定にすぎないが、その仮定を前提にしてしまうのがSF小説のすごいところ。作中世界そのものが現実味を欠いているのに、さらにそのなかで逆の状況、つまり戦勝国が英米だったらという小…