やっぱり好きなこの映画 アルマゲドン。
久しぶりに見た。
いろいろあるんだろうけれど、やっぱり良い映画だなあとしみじみ思った。
楽しめるし、ハラハラできるし、泣けるし、
自分が地球に生きる人類の一人なんだと素直に思える作品だろうと思う。
主題歌がまた良いタイミングで入る。
ラストシーンのあの場面でこの曲を流されたら誰だって涙腺を刺激されるだろうよそれは。英雄がしかるべく、時と場所を得て死ねるというのは奇跡的なことなのだろう。遺された人々には幸せが約束される。
俺はこのシーンの、「トルーマンに渡せ」と言ってハリー(B・ウィリス)が自分のワッペンを引き剥がしてAJ(B・アフレック)のポケットにねじ込むところが大好き。
ワッペンには「For All Mankind」(人類全てのために)という文字が織り込まれ、打ち上げられるスペースシャトルのイラストが。
良いよね。地球を救うという壮大な使命を果たした男が、その使命を別の男に託す。
ところで、この映画はとても政治的な映画だという話があった。
公開当時のアメリカを取り巻く国際関係が見事そのままに現れていて、例えば
フランス・・・外交問題をめぐって距離を置く→隕石落下でパリ壊滅
ロシア・・・協調路線→ロシア人宇宙飛行士が活躍
アジア諸国・・・重要性低下→主要登場人物なし。被害を受けるだけ。
などなど。
結局、全人類を救うミッションに積極的に携わるのはアメリカ一国で、他の国はロシアを除いてかやの外に置かれている。こういうのもアメリカ的といえば言える。
また、勧善懲悪、善悪の対比がものすごくはっきりしている映画だと思う。地球対宇宙、未知対既知、硬直した思考の役人対柔軟な思考の民間などなど。
こういうわかりやすい構図も、この映画の魅力なのだろう。