2014-01-01から1年間の記事一覧
オフィーリア。シェイクスピアの傑作「ハムレット」の登場人物。もともと王子ハムレットの婚約者だったが、身内のすったもんだの挙げ句、父王と王位継承権を失い失意の人となる。 オフィーリアは翻弄され全てを奪われ、狂気に囚われて泉に身を投げる。夢見る…
二つの物語を前後して読んだのは全くの偶然なので、これほどまでに似通った筋だったのには正直驚いている。 双方とも少年の成長物語であり、冒険譚なのだから。 時代は今とまったく違う。子供は、あくまでも無力で、親たちの保護は不安定だ。生きることさえ…
草枕作者: 夏目漱石発売日: 2012/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る「智に働けば角がたつ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。」 有名すぎる一節で始まる草枕は、漱石初期の作品群のなかで異色…
SUPERNATURAL / スーパーナチュラル 〈シックス・シーズン〉コンプリート・ボックス [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2011/09/07メディア: DVD クリック: 11回この商品を含むブログ (12件) を見るこの記事はネタバレを含みます。あら…
大和路・信濃路作者: 堀辰雄発売日: 2012/10/04メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る堀辰雄とはなんと無邪気な鋭敏な感性をもった作家なのだろうと思ったのがまず第一の読後感。あまりにも正直であるがために、彼は歩く道々の風物や出会う人々に影…
その晩は月夜だった。ほどよく浮かんだ雲に白い月光が反射して明るい夜空が広がっていた。 帰宅する道すがら、ふと見ると巨大な獣が横たわっていた。 もちろん、それは獣などではない。マンションの建設現場に置かれた大型の重機だった。差し渡し15メートル…
通勤途中、駅前で数人の相撲取りを見かけた。 髷を結っていたから、関取に違いない。浴衣を着、雪駄や下駄を履き、静かに会話をしながら迎えか菜にかを待っていたのだろう。 至って物静かな感じながら、体格の大きさは圧倒的な存在感を持ち、周囲の視線を集…
古寺巡礼 和辻哲郎古寺巡礼作者: 和辻哲郎発売日: 2012/10/05メディア: Kindle版 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るこの作品がどういう経緯で書かれたものか分からない。作者がどのような立場の人で、なぜ大和に永らくとどまって、このような…
はじめてのAndroidアプリ開発―Android4対応版 (TECHNICAL MASTER)作者: 山田祥寛出版社/メーカー: 秀和システム発売日: 2012/11メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見るO型の人間というのは、普段のんべんだらりとしているくせに、…
googleを開いてみたら、ブラジルのストリートビューへの入り口が。 いわゆるストリートアートというもの? この色の感覚がすさまじく日本と違う。違いすぎて圧倒されてしまうしあこがれる。 原色の配置なのに風景にあわせると違和感がない。 まるで風景その…
1336年(いざさろう、吉野へ去ろう)後醍醐天皇が吉野に南朝を建てる 鎌倉幕府に不満を持った御家人をまとめ、幕府を倒した後醍醐天皇ですが、その後自ら政治の実権をもった「建武の新政」では、武士たちの不満をあつめ支持を失っていきます。そのさなか、兵…
交通事故を見た。 その夜、家に向かって歩いていたら、角を曲がった右手前方の横断歩道で車と歩行者が接触した。 直前にブレーキを踏み込む鋭い音。 周囲は暗く雨が降っており、ヘッドライトの光は相当に拡散していただろう。 加えてブレーキの効果も濡れた…
知らず知らずのうちに自分で自分のハードルを上げてしまっている。 時々自覚しないと無意識に歯を食いしばっていて肩ばかり凝ってしまうので注意が必要だ。 たとえばこのブログ。 ほんの気晴らしのつもりで始めたのに、こんなネタじゃ読んでもらう価値無いし…
これは数年前に作った合成画像なのだが、何とはなしに掘り出して貼ってみたくなった。 手前の猫は、当時の飼い猫で今はいない。放し飼いにしている猫にはよくあることで、ある日いなくなってそれきり帰ってこなくなった。猫の自由を尊重することと引き換えに…
世界遺産に指定されてから何かと脚光をあびている富岡製糸場だが、一工場が文化財になるまでには長い間の維持と保全にたゆまぬ努力が必要だった。 昭和16年に国から買い取り、維持保全していたのは、片倉工業という一企業だった。当時の経営陣は、歴史的な価…
休日の自由時間は、大きい書店で過ごす。 棚から棚へとふらふらしながら、本を手にとってぱらぱらめくる。こういう気楽さは、まだネットにはない。 楽しめるのは、「ちくま文庫」の棚。マニアックかつ魅力的なタイトルがところ狭しと並ぶ。 その中でこれはと…
いまさっきテレビでビートたけしがいっていたこと。 日本語の「リタイア」と英語の"retire"は、確かに意味は同じかもしれないが、そのニュアンスは大きく異なる。 日本語のリタイアは多くが否定的な意味。レースをリタイアする。キャリアをリタイアする。人…
初めて子供を連れて飛行機に乗った。 空港のあれこれは今まで何度も経験しているのに、まるで初めてのフライトのように感じてしまう。自分ひとりだけの面倒を見れば良いのと、常に赤ん坊の様子を見ながら動かなければならないのと、立場が変わると同じ施設で…
5月人形を出した。 実に23年ぶりの再会ながら、鎧の輝きは昔のまま。変わらぬ威厳を保っていた。昔の人の仕事は凄いものだな。今年、息子の初節句を迎えた。父親のお古では可哀想かな、とも思った。ひょっとしたらそういう仕来たりでもあるかと勘ぐったりし…
中世というのは、日本でいえば鎌倉時代から室町時代ぐらいにかけて。 安土桃山時代を含める分けかたもありますが、おおむね弓矢とか刀を持った武士が活躍した時代といえます。鎌倉時代までを覚えます。○1185年 (イイハコつくろう)守護、地頭源頼朝が、弟の義…
日本食研の「宮殿、宮殿、焼き肉のたれ~♪」 というCMを初めて見て、軽い目眩とともに衝撃をうけた。食品のCMというのは、そのおいしさをアピールするものである、という概念を軽く飛び越えたものであるからだ。ちょっとぐぐってみたら、 本当に宮殿で作って…
内省と精神的成長力で得た心の平静は、より広い視野をもたらした。 だれも自分のことを理解してくれない。くれない症候群の彼女は、狭い隠れ家の中で口うるさい大人たちから逃れることができない。 何かいう度に、アンネにとっては正当な意見の表明なのだろ…
アンネの日記 (文春文庫)作者: アンネフランク,Anne Frank,深町真理子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 65回この商品を含むブログ (68件) を見るこの年になって恥ずかしながら初めて手に取った。世間を騒がせた図…
暑くもなく寒くもなく、日差しが適度にあって風は心地よく吹き、そんな一日だったので、しかも都合の良いことに仕事が休みだったので、家族連れ立って出かけることにした。 目的地は、六本木。子育て中かつ、生後8ヶ月のアカンボを抱っこして訪れるのに似つ…
実家の母親が絶賛。強力にすすめて嫁を巻き込んだ番組がこれ。 TOKYO MXというマニアックな選択に、最初は疑問を感じるかもしれないが、これが面白い。 まず、MCがふかわりょうというところに思いきりの良さを感じる。無難な候補なら他にいくらでもいただろ…
マンションには管理組合というものがある。 どんな家も、いずれは劣化して壊れる運命にあり、マンションもその例外ではなく、いかにしっかりと管理していくかがその寿命を決める。家にながく快適に住もうと思ったら、きちんと補修していかなきゃいけない。一…
深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)作者: 上田早夕里出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/12/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)作者: 上田早夕里出版社/メーカー: …
最近できるようになったこと。少し横向きでも寝られるようになった。 ハイハイの初歩、バックができるようになった。こんな他人にとってはどうでもいいことが、 親にとっては大ニュースである。ハイハイは意図的に練習させるようにしてみた。 自然に任せよう…
自分は喫煙者である。 いままで禁煙経験は幾度もあり、その都度復活している。長いときで3年間煙草を吸わなかった。それだけ離れていると、もう一度吸ったとしても以前みたいにニコチン依存にはなるまい。そう思い安易に煙を吸い込んだが最後、悪魔のような…
米澤穂信 折れた竜骨折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/11/27メディア: 単行本 クリック: 92回この商品を含むブログ (117件) を見る折れた竜骨 上 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: …