空論オンザデスク

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マンションの定期総会に行ってきた

マンションには管理組合というものがある。
どんな家も、いずれは劣化して壊れる運命にあり、マンションもその例外ではなく、いかにしっかりと管理していくかがその寿命を決める。家にながく快適に住もうと思ったら、きちんと補修していかなきゃいけない。一軒家なら、住んでいるのは自分の家族だけだから、好きにすればいいのだが、マンションはたくさんの人が住んでいるわけで、当然その管理補修は住民の総意でなければならず、その負担や役割においては公平が期されねばならない。
たがら、マンションを買ったら当然に管理組合に加入するんだし、それを拒否することはできないはずなのである。
さて、管理組合で年1回行われる定期総会では、理事会の交代と共にマンションについての様々な意見が話し合われる。
やっぱりというか、当然なのだが住民の方々にはいろんな人がいて、一年住んでも一回も会ったことのない人がほとんどだし、考え方も様々で、だから最初は重苦しい雰囲気で始まった。
理事長さんは疲れた表情をされ、この一年でマンション一棟分の苦労と雑務を全てしょいこまされてへとへとだよ、という感じだった。確か第一期の理事募集があったときに唯一立候補した方だったはずで、責任感の強い方なだけに苦労も多いのだろう。
理事会は6人の合議体で一年任期。立候補がなければ輪番制になっているから、やりたくてやる人はめったにいない。まあ、それもそうだろう。仕事や家庭で、すでにいっぱいいっぱいなのは自分だけではないというのは承知している。だから勢い、幽霊理事みたいなのができてしまい、任期の一年でまともに理事会に顔すら出したことのないひとが何人かいるそうだ。
こういう理事会だと、早晩まずいことになる。やる気のない管理組合の足元をみて、万事上手の管理会社が陰で様々なことをしてくるそうだ。そうなると、財政的にも物理的にもマンションの管理体制がほころび、その結果建物の寿命が縮み、住民はやっとの思いで手に入れた資産の価値を自ら下げることになる。
だから面倒くさがらず、他人任せにせず、管理組合には積極的に協力すべきなのだ。少なくとも、仕事や大事な用事がなければ総会くらいは出たほうが良い。
ついでに、マンションは自分の持ち物であって、お客様ではない。様々な苦情を管理組合にぶちまけるだけの人は、思い出してほしい。あなたもその管理組合の一員なのです。

当初重苦しい雰囲気で始まった総会は、ある発言者の方がちょっとしたボケをやってくれて、ささやかな笑いがおこり、それからだいぶ和やかな雰囲気になった。やっぱり笑顔になるというのはどこに行っても大切なのだなと感じた。